本校は、江戸時代に郷学として設立された「遷善館」にまで遡る歴史と伝統を誇り、「子どもは地域の宝」とする多くの方々の愛情と熱き愛校心が支える「地域の学校」です。昨年度は、地域の方から「挑戦」という言葉を添えた「七宝鞠」を卒業記念品として頂きました。
「七宝鞠」は、久喜小学校と交流が深い久喜高校が創立100周年を迎えた時の記念事業の一つとして制作したものです。日本古来の伝統文化である「祈りと願い」を託した「ひな人形」や「つるし雛」にならい、「優しさ 思いやり 友情 笑顔 感謝 絆 挑戦」 の「七つの願い」をこめて、創案したそうです。鞠は、久喜高校にゆかりのある方だけでなく、地域の方々が協力して、七五三や晴れ着等の着ることがなくなった着物の古着を集め、一針一針、願いを込めて縫い合わせ綿をつめて作ったそうです。高校の100周年行事を終えた後は、久喜小が挨拶運動や親子除草や150周年記念事業で大変お世話になっているコミュニティ協議会も協力し、久喜市合併10周年のお祝いとして、店先や学校等でひな祭りの時期に飾られました。その後、地域の方が大切に保管してきた「七宝鞠」は、久喜小学校の卒業生に「卒業記念品」として、贈呈されることになったのです。
「挑戦」は、久喜小学校で育った子ども達の小学校生活での経験と活躍を象徴する言葉です。本校の学校教育目標「イノベーション力の育成」は、「挑戦」する志のもと、達成できていくことと考えます。
令和6年度の目指す学校像は「みんなが幸せな学校をつくろう」です。
校是「自分をつくる」に基づき、自身の「みち」を「みちをたのしみ みちを歩き みちをつくる」ことによって、学校に関わる全ての人が「生きがい」と「やりがい」を実感し自己伸長していく学校にしたいと思います。
皆様と共に「学校・家庭・地域が協働する開かれた教育課程」を実現し、久喜小学校の歴史と伝統を、創り上げていきたいと思います。
今年度もよろしくお願いします。